お風呂の中は撮影禁止なんで写真はないんだけど、更衣室からお風呂に入ると、屋根がかかったお風呂と、屋根の外に小さい樽のお風呂と石風呂があった。
足元や壁は茶色いデッキで洋風なんだけど、周りの景色(森)と調和してとても良い感じ。
KAJIさんは、そこから階段を下りた1段下のデッキで準備してた。
そのデッキには半径2メートルほどの檜のお風呂があった。まだ誰も入っていない。
KAJIさんの座っている近くに木製のブランコがあって、カップルの方が座ってた。
あと、従業員らしき女性が、洋服を着たままKAJIさんの前に座っていた。
階段を降りて檜のお風呂に入りたいけど、ちょっとはずかしい。
ってわけで、屋外の石風呂に入った。
そうこうしているうちに演奏が始まった。
音は聞こえてくるけど、お湯の出る音や木々のさえずりのほうが大きい感じ。
せっかくだから下に降りよう。
思い切って降りていき、檜のお風呂に入り、背もたれにもたれながら、目をつぶった。
(クリボウは目をつむって聴くのだ)
近づいてみると、クリボウの音が体によく響いて心地よかった。
温泉も気持ちいいし、景色も空気もおいしい。
最高の気分だ。
と、KAJIさんがクリボウを持って立ち上がり、頭の上でボワーンとやってくれた。
なんちゅうか、すごく気持ちいい。
KAJIさん「温泉でクリスタルボウルの演奏なんて、初めて。師匠もしたことないし、一生に一度かもしれない」とのこと。んまー、貴重な経験だわ。
今度はクリスタルボウルにお湯を入れて、マレットでボウルをこする。
すると、中のお湯がシャンペンみたいにシュワーッとなる。
水の粒子が細かくなるんだとか。
その素敵なお湯を、KAJIさんはえみぃの型じゃなくて、過多でもなくて、肩にシャーっとかけてくださった。
すごくやわらか!気持ちイィー。
上の段に居た女性と、男性が1人入ってきて、湯船の中は4人になっていた。
「今度はちょっと長い演奏になるので、のぼせないように外に出たり寝転んだり、ご自由にどうぞ」
そう、長いのね、と心の準備をして上半身をお湯から出して聴いていた。
けど、けっこう長い時間つかっていたので、ちょっと熱くなってしまった。
このころになるともう恥ずかしさもどっか行っちゃって、湯船を出てベンチに座った。
しばらく聴いていると、ぽつぽつと雨が。
ゴロゴロ雷も鳴り出した。
これも一興と思いきや、クリボウの中に水がたまってしまう。
KAJIさん「ちょっと演奏を中断して、おもしろいことをやってみましょう」
と立ち上がり、クリボウを温泉の中につけた。
KAJIさん「誰か下を支えてくれる?」
えみぃもあわてて湯船に入り、みんなで手を伸ばして、クリボウの底に触れた。
マレットでこすり始めると、なんということでしょう、湯船のお湯がシュワーッと音をたてた。
手にはビリビリ振動が来る。
右まわりと左まわり、陰陽の関係で全く違う。
不思議だー。
えみぃは初対面の人ばかりだったけど、不思議だねー、すごいねーなんて和気あいあいとお話できて楽しかった。
雨が小ぶりになり、再び演奏が始まった。
クリボウを聴いていると眠くなると言われたんだけど、終わるまで眠くはならなかった。
溺れたらいかん、と緊張していたせいかも。
それでも、体の調子はとてもよくなっていた。
お肌もツルツル。
演奏が終わると、拍手がわきおこった。
KAJIさん「いつもは演奏が終わっても拍手ないんですよー。みんな寝てるもんで」
とうれしそうだった。
演奏が終わったあと、ご一緒した皆さんとしばし歓談。
すると、とたんに眠気が。
家に戻って30分ばかり眠った。
わずかな時間だったけど、ものすごく深い眠りだったように思う。
そして起きたら、超すっきり!!!
これでお酒飲まなかったら、翌日はもっとすっきりしたんだろうけど、飲んじゃった(爆)。
いつもよりおいしい気がした。
そして翌日、前日までの疲れがうそのように、農作業もお仕事もはかどった。
あーやっぱり行ってよかったなー、リフレッシュって大事だなーと思う、今日この頃なのだ。
・・・転載ここまで
江戸時代、八百屋丁では混浴だった。
そのころ見聞にきた諸外国人は、混浴でも何一つ事件もおきず普段の営みに溶け込んだ
その習慣を、驚愕の目をもって見ていたとか。
混浴は日本の大事な文化なのです。守らなくてはならない何かなのです。
難しい話はともかく、とても楽しいので是非ご来館を・・・
菱野温泉 常盤館内 登山電車で行く展望露天風呂「雲の助」にて
2011年7月7日(木)午後3時?4時30分まで(混浴は終日)
入浴料1000円
2011/06/29