■イベント情報■「花岡錬三郎の事件簿〜奪われたお宝をみつけだせ〜」解決篇その5

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100年前 4月28日
「レンはどこに行ったの。まさか。」
美冬が父親に聞く。
「ああ、しかたないんだ、村の為なんだ。これしかないんだ。」
美冬の父親はそう答えた。
「なんでレンなの。私との約束は。。。宝の地図。。。」
美冬は力なく座り込み涙を流した。
「レンは自分で行くといったんだ。村を助けると。すまんレン」
美冬の父親も肩を落とした。
古堰
「さあ、煮るなり焼くなり好きにしろい!」
錬三郎が石に向かって怒鳴っている。
「はー煮るなり焼くなりって、冗談!」
女の子が不機嫌そうに話しかけてきた。
「本当最悪、そんなことするわけないじゃない!」
ますます不機嫌になる女の子。
「すいません。本当はもっといい子なんですけどね。あはは。これで大丈夫だ、よし!
この穴の中に入ってください。なーにあなたが想像してるようなことにはなりませんよ。
ただし、90年間はこの中にはいっていてもらいます。年をとることもないのでご安心を!」
男の子が説明を始めた。
「100年後もう一度だけ。。。。。お願いします。『おつぼ』の気持ちもわかってもらえると
思います。石に触れてみてください。」
錬三郎が石に触れると涙を流した。すぐにふき取った。
「わかった。しょうがねーな付き合ってやるよ。」
錬三郎は躊躇することなく穴の中に入っていった。
「ふん。女の子との約束も果たせるようにしてあげるわよ。しょうがないから。」
女の子がそういうと、男の子と共に消えていった。
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「地図はみつけたんじゃろ。お前の欲しい物はそこにかいてあるぞ。みつけだせるかな。」
錬三郎はいう。
その言葉をきいた美冬は笑いながら話した。
「覚えていたんだね。レン。ありがとう。絶対みつけだすよ。」
そういうと着物姿の美冬はいなくなった。
「なか兄!!」
渥人が叫んだ。
そこには涙を流しながら倒れている、美冬半人がいた。
レン.jpg

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